日本では、結婚指輪は左手の薬指に着けるのが一般的です。
ところが、外国に目を向けてみると、左手の薬指以外に着けることは珍しくないようです。
では、どうして日本では結婚指輪を左手の薬指に着けるのが一般的になったのでしょうか。
また、他の指に着けても良いのでしょうか。ここで解説していきます。
結婚指輪を左手の薬指につけるようになった理由とは?
結婚指輪を左手の薬指に着けるようになったのは、古代ローマの風習が日本にまで伝わってきたことによります。
古代ローマでは、婚約は家同士の約束です。
婚約した際、男性は鉄でできた指輪と、支度金を女性の家に贈らなければなりませんでした。
そして女性は婚約した証として、当時心臓に繋がっていると信じられていた重要な指、左手の薬指に指輪を着けることで、大事な誓いを立てていたのです。
この風習はずっと残り、やがてキリスト教の結婚式にも用いられることになります。
大正時代頃にキリスト教式の結婚式や結婚指輪が日本に伝わってきたため、日本でも結婚指輪が左手の薬指に着けるものとして定着していったのです。
結婚指輪は他の指につけても良い?
このように日本では左手の薬指に着けることが一般的ですが、ヨーロッパの一部の地域では、右手の薬指につけることがあります。
これは、右手の薬指が「正義を意味する指」という考えがその地域に根付いているためです。
正義を意味する右手の薬指に着けることで、結婚がこれ以上ない重要な契約であり、それを守ることを誓っています。
他にも、足の指に着ける国もあり、結婚指輪を着ける指はさまざまです。
どこに着けるかは個人の価値観で自由に決めて良いので、左手の薬指以外に着けたいときは、ぜひ夫婦間で相談してみましょう。